完全自動点呼の動向について調査してみた
こんにちは!日野コンピューターシステム株式会社のブログへようこそ。
今回は、事業者様の業務効率化に関する話題「完全自動点呼」の動向について調査してみました。
すでに業務後の自動点呼は解禁されていますが、業務前についてはまだ解禁されていません。
業務前自動点呼に関して、運行管理高度化ワーキンググループでは、導入に向けた議論が
進められており、法令改定の予定も含めて以下のような内容が取りまとめられています。
1. 業務前自動点呼の現状と目的
1-1)業務前自動点呼は、運転者の健康状態やアルコールチェックを自動化することで、
人的ミスを減らし、運行管理者の負担を軽減することを目的としている。
1-2)特に深夜や早朝の点呼業務における効率化が期待されており、先行実施の結果も
良好であることが報告されている。
2. 法令改定の主な内容
2-1)自動点呼機器の要件
① 国土交通省が認定した機器を使用することが義務付けられ、健康状態(体温や血圧)の
測定や異常時の通知機能が求められています。
②機器の操作性や信頼性が重視され、運転者が簡単に使用できる設計が推奨されています。
2-2)運用方法の規定:
③ 自動点呼の実施場所や方法について、なりすまし防止のため、監視カメラ取付等が
義務付けられている
④通信障害や機器故障時には、対面点呼への切り替えが必要となる。
2-3)業務前自動点呼の解禁の時期について
⑤ 2025年5月下旬上旬に解禁される可能性が現在高いとされているが、
秋ごろという見方もある。
⑥2030年までの長期計画として、完全自動点呼化を目指したさらなる法令改定が
検討されている。
3. 今後の展望
これらの改定は、運輸業界全体の効率化を促進する重要なステップとされています。業務前自動点呼の導入により、運行管理業務の負担軽減と輸送の安全性確保が期待されており、持続可能な運輸業界の発展に寄与することが見込まれています。
このように、運行管理高度化ワーキンググループでは、ICT技術を活用した運行管理の効率化と安全性向上を目指し、具体的な法令改定が進められています。他にも第3者による遠隔点呼や運行管理一元化の検討も進められており、これにはデジタル技術やネットワークの技術が必要不可欠になってくることが予想できます。我々、日野コンピューターシステムは「デジタル」の力を信じている会社ですので、ぜひなんなりとお申し付けください。
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この記事を書いた人
日野コンピューターシステム株式会社 ソリューション推進部 平野